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「小説の神様」感想

 相沢沙呼先生の「小説の神様」(講談社タイガ)感想。
 ツイッターでは文字数が足りず、ネタバレも含むためにこっちでも書きます。
 
 主人公、千谷一也の小説が書けずにもがく姿があまりにも辛くて、その苦しさ分かる…と思ったところで気づきました。プロとして数字や読者の反響に直面する一也を、素人以下の自分が分かった気になっては失礼だと。その後、距離を置くように読み進めてきたのですが、思い切り直撃する言葉がありました。

*(引用ここから)**
 人間として、様々なものが欠落した不良品なのだ。(P224)
 ただ一つ、圧倒的に正しいのは、僕という人間の存在そのものが、誤りだということ。(P250)
*(引用ここまで)**

 いい歳のオッサンですが、いつもこんなこと考えているので、同じセリフを小説の人物が語りだして驚きました。ああ、分かるなあ…。

 小説に真摯すぎるほどに向き合う一也は、友人の九ノ里ならずとも尊敬に値する人物だと思います。
 物語を、作品を生み出し、作り続ける人はそれだけで尊いと思います。泣きわめいて何も残らない空っぽになろうともあがいて、願いを物語に託す。
 スッカラカンな自分の心にも、何かが熱を持つ、そんな小説でした。

 それにしても、成瀬さん強いよなあ。あそこまで言われて一也を嫌いにならないなんて。

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